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うつ病と睡眠の関係

不眠症状

一般的に不眠症状は以下の3つがあげられる。下記の症状のいづれかが1週間以上続く場合、不眠症状が起きていると考えられる。

  • 入眠困難:布団に入っても寝付けない。寝付くまで時間がかかる。
  • 中途覚醒:寝付いた後、何度も目が覚めて、その後なかなか寝付けなくなる。
  • 早朝覚醒:早朝4~6時頃に目が覚めて、その後なかなか寝付けなくなる。

うつ病と不眠の原因

うつ病の症状として不眠症状があげられており、寝付けない、眠れない、すぐに目が覚めるなどの不眠を経験するうつ病患者は少なくない。不眠症状を引き起こす原因として、自律神経の乱れ、生活リズムの乱れ、メラトニンという睡眠ホルモンの量が減少することなどが考えられる。不眠の原因は1つに絞ることは難しく、主に以下の3つの理由が重なり合って起こると考えられる。

・自律神経の乱れ
身体的・精神的なストレスが溜まると、交感神経が優位になる。人間にはストレスを感じたり、活動的になるときに働く「交感神経」と、リラックスしたときに感じる「副交感神経」の2つがあり、この2つの自律神経がバランスよく機能することでストレスに対応しながら活動していくことができる。しかし、ストレスが許容量を超えてしまうと自律神経のバランスが崩れて交感神経が優位の状態になってしまう。この自律神経が優位の状態になると、身体的・精神的に緊張した状況が続いてしまい、夜になっても身体がリラックスできず、寝付けなくなることがあると考えられる。うつ病の原因として心因性(ストレス)が大きいことがあげられており、うつ病患者は自律神経のバランスが乱れていることも少なくない。自律神経が乱れると寝汗をかくこともある。

・生活リズムの乱れ
うつ病になると朝起きて、昼間に活動し、夜に休むといった一定の生活リズムでの日常生活が送れなくなることがある(昼過ぎまで起きられない、活動できない日が変動的に発生するなど)。人間の身体は日光を浴びることで1日の始まりを認識し、昼間に活動に向けて体温を上げて、暗くなったら1日の終わりを感じるように体内時計を設定している。そのため、朝起きることができない、外出することができないことで、体内時計が乱れてしまい、夜になっても身体が休みモードに入れないことがある。

・メラトニンの減少
うつ病患者は睡眠ホルモンであるメラトニンが減少していることが少なくない。うつ病とは、脳内の神経伝達物質であるセロトニンやノルアドレナリンの量が減少することで、神経細胞間での情報伝達がスムーズに行えなくなることから発症すると考えられている。そして、このセロトニンこそがメラトニンの材料となる。セロトニンが減少すると生成されるメラトニンの量も減少してしまうことから、不眠が引き起こされることが考えられる。

過眠症状

過眠の症状には、以下の2種類がある。

  • 日中の過度の眠気:昼間に強い眠気に襲われる、または実際に眠ってしまう。
  • 長時間睡眠:1日10時間以上の睡眠を取る日が2週間以上続いている。

うつ病の場合、初期にはとにかく休息が必要ということもあり、この時期に眠って過ごすことは問題とならない。いずれかの症状に当てはまり、かつ学業や仕事に支障をきたしている場合に過眠症と呼ぶことができる。
社会復帰を考え始めてからも日中の眠気が続く場合は、対策が必要になってくる。そのときはできるだけ夜の睡眠を充実させ、日中に眠らないというメリハリのある生活を心がけることになる。夜の睡眠を充実させる方法は、不眠を和らげる方法を参照されたい。

過眠の原因

・うつ病の症状
うつ病では不眠の症状を訴えるが多いが、過眠も少なからず見られる。特に季節性うつ病のうつ期や、躁うつ病で気分が沈んでいる時期には過眠症状のある人が多い。

・不眠の結果
うつ病で不眠の症状が出て夜に十分な睡眠を取れないために、昼間に眠くなるというパターンがある。また、明確な不眠の症状がなくとも、自律神経の乱れから夜間に浅い眠りしか得られず昼間に眠くなってしまったり、睡眠の質の悪さを補うために長時間眠っている場合もある。

・薬の副作用
抗うつ薬をはじめとするうつ病の薬の中には、副作用として眠気が現れるものも多い。

・過眠症の結果、うつ症状が出ている場合
睡眠時無呼吸症候群(SAS)などからくる過眠により、会社や学校で強い眠気に襲われたり居眠りをしてしまったりして、「怠けている」「やる気がない」と見られる(自分でもそう見てしまう)ストレスによって、うつ病を発症している場合もある。いびきが大きいなど睡眠時無呼吸症候群の可能性がある場合は、睡眠時無呼吸症候群の検査を受けてみることが推奨される。

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