うつペディア

みんなで情報をあつめるという特性上、情報の正確性は保証できません

Revised on 2012年07月29日(日) 16時23分59秒 +0900 by <Unknown>
「U2plus」サービス移管のお知らせ

食べられない(食欲減退)

概要

食欲減退とは、食べものを食べたいという意欲が起きない、食べようとしてもすぐに満腹感を感じてしまい、必要とされるエネルギー摂取が満足に行えない状態を指す。特にうつ病の初期に起こることが多い傾向がある。この食欲減退とそれに伴う体重減少はほとんどのうつ病にみられる症状であり、何を食べてもおいしくない、味がわからない、砂をかんでいるような感じ、などと表現される人も多い。なかば義務感で食事をするようになることもある。食欲が低下すると人によっては1~2カ月間で体重が5~10kgも減ることがあり、注意が必要である。

食欲減退のメカニズム

食欲減退のメカニズムとして、以下2つが考えられる。

末梢性の消化機能の低下

自律神経の1つである交感神経が、副交感神経より優位になると、身体の緊張状態が続いて消化機能を抑制されたり、腹部膨満感を感じるなどして、食欲が減退することがある。
交感神経は強いストレスを感じると優位になる傾向があり、この交感神経優位の状態が続くと、食欲減退のほかホルモンバランスの崩れなども引き起こす。また、この自律神経優位の状態では最近を処理する顆粒球が増多し、身体の組織を破壊してしまいl、胃潰瘍や口内炎、糖尿病、動脈硬化といった組織破壊の病気になる懸念がある。

中枢性の食欲低下

身体にかかるストレスを脳が感じて、その反応として食欲が低下することがある。
身体に強いストレスがかかると、そのストレスで感じた痛みなどが「情報」として神経を通ってストレス中枢である視床下部、室傍核に伝わり、副腎皮質刺激ホルモン放出因子(CRF)が分泌される。このCRFによって副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)が分泌されて、コルチゾールというストレスホルモンが分泌される。コルチゾールが分泌されることにより炭水化物、脂質、たんぱく質の代謝は制御され、その反応として食欲が低下すると考えられる。このコルチゾールが大量分泌されると糖尿病や高血圧を引き起こしたり、骨をもろくするといった病気に悪化することがあるので注意したい。


薬物療法の副作用

うつ病の治療で処方され向精神薬のなかには、副作用で食欲低下、胃腸症状を悪化させるものがある。 副作用として食欲低下や胃腸症状が上げられている薬は以下の通り。

抗うつ薬
アナフラニール、トフラニール、イミドール、アンプリット、ノリトレン、パキシル、サインバルタ

標準体重と痩せの基準

食欲減退の症状が続くことで体重減少しても、標準体重以内であれば生命に関わる懸念はない。一方で、体重減少により標準体重から痩せに移行してしまった場合は、栄養状態が悪化している可能性もあるので、カロリー・栄養ともに摂取できる食事をこころがけることが望ましい。

標準体重の算出方法=身長(m)×身長(m)×22

BMI=体重(kg)÷{身長(m)×身長(m)}
※BMIが18.5未満の場合痩せと言われている



食欲減退した場合の食生活

栄養バランスの良い食事を心がける
1食分の食事を食べきれなくても、軽食やお菓子で済まさず、栄養バランスのよい食事を心がける。特に炭水化物、たんぱく質、ビタミン類は生命維持の点で必要なエネルギーであり、量をとれずともバランスの良い食事をとることで栄養状態を維持できるよう心がけたい。

栄養補助食品を利用する
食事で十分なカロリーを摂取できない場合は、ドリンクやゼリー状の食べやすい栄養補助食品でカロリーを補給するとよい。栄養補助食品は栄養バランスも整っているものが多く、不足しがちな栄養を補うことができる。栄養補助食品はコンビニ、スーパー、ドラッグストアではもちろん、通信販売でも気軽に購入することができるので、常備しておくと心強い。

上へ